失敗から学ぶ!就労B型物販導入で絶対に避けたい3つの失敗
― 成功事例より、失敗事例のほうが現場を救う ―
物販導入の記事やセミナーを見ると、「成功しました」「工賃が上がりました」という話が並びます。
もちろん、それらは希望になります。
ただ、サビ管として現場に立っていると、こうも思いませんか。
「それ、うちでやったら事故らないか?」
私は思います。
なぜなら、物販は小さな判断ミスが“信頼事故”に直結する支援だからです。
この記事では、私自身が実際にやってしまった失敗、そして現場でよく起きる「やってはいけないこと」を3つに整理してお伝えします。
これは反省文ではありません。
**これから物販を導入するサビ管の“地雷マップ”**です。
失敗①:「善意」が仇となる在庫過多の罠
在庫が増えすぎて管理できなくなる問題については、
別の記事で「なぜ起きるのか」「どう防ぐのか」を詳しく整理しています。
▶︎ 在庫管理で失敗しないための考え方と、現場で回る仕組みの作り方
最初にやりがちな失敗がこれです。
「せっかく声をかけてくれたし…」
「断ったら関係が悪くなるかも…」
そう思って、預かれるだけ商品を預かってしまう。
結果、どうなるか。
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在庫数が把握できない
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返却判断ができない
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管理スペースが圧迫される
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職員の頭の中だけで在庫を管理する状態になる
これはもう、支援ではなく負債の山です。
物販は「断らないと成り立たない」仕組みです。
だからこそ重要なのは、
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価格帯を決める
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点数上限を決める
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売れなかった場合の返却ルールを決める
人ではなく、ルールで断ること。
これができないと、必ず破綻します。
失敗②:「サビ管一人」で抱え込む属人化の恐怖
物販作業を「人に任せる」のではなく、
「工程として切り分ける」考え方については、こちらで詳しく解説しています。
▶︎ EC作業を“仕事”として分解し、利用者支援につなげる考え方
次に多いのが、サビ管が全部を把握してしまうケースです。
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どの商品を預かっているか
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どこまで進んでいるか
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いくらで売るか
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お店とのやり取り
すべてサビ管の頭の中。
これは一見「責任感が強い」ように見えますが、
実態は非常に危険な状態です。
なぜなら、
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休めない
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引き継げない
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ミスが起きた時、逃げ場がない
物販は「判断の連続」です。
判断を人に持たせると、必ず属人化します。
だから必要なのは、
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判断基準をシートに落とす
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工程を可視化する
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誰が見ても状況が分かる状態にする
管理は“人”ではなく“仕組み”がやる。
これができない物販は、長く続きません。
失敗③:「支援」と「売上」の優先順位が逆転する瞬間(実体験)
ミスやトラブルが起きたとき、
「誰が悪いか」ではなく「どう仕組みに戻すか」が重要です。
▶︎ ミスやトラブルが続くときに、サビ管が最初に見直すべきポイント
これは、私自身が実際にやってしまった失敗です。
発達障害のある利用者さんに、
マニュアルを用意した上で出品作業をお願いしていました。
作業自体は順調に見えていました。
マニュアル通りに進み、出品も完了していた。
しかし――
商品が売れた後、購入者からクレームが入り、ミスが発覚しました。
原因は、
マニュアル外の事象が起きたとき、相談せずに自己判断で進めてしまったこと。
ここで大切なのは、
「利用者さんが悪かった」という話ではありません。
本当の問題は、
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相談しなくても進めてしまう設計だった
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「止まっていい」「聞いていい」構造を作っていなかった
-
売上を止めないことを、無意識に優先していた
という支援設計側のミスです。
物販は売れます。
だからこそ、知らないうちにこうなります。
「多少の違和感は、後で直せばいい」
この瞬間、
支援より売上が上に来ています。
サビ管が守るべきなのは、
売上ではなく安心して失敗できる工程です。
失敗を繰り返さないために|無料で使える在庫管理シート
物販の失敗は、「注意不足」ではなく
ほとんどが「仕組みがないこと」から起こります。
私自身、現場での失敗をきっかけに
誰が使ってもミスが起きにくい在庫管理シートを作りました。
まとめ:物販は「やらないこと」を決めた瞬間から回り出す
物販導入で失敗する現場には、共通点があります。
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断らない
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抱え込む
-
急ぐ
逆に、回っている現場はこうです。
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価格・点数・範囲を決めている
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判断を仕組みに任せている
-
止まる前提で設計している
物販は「攻めの福祉」と言われます。
でも実態は、徹底的に守りを固めた現場だけが攻められる。
次の記事では、
こうした失敗を防ぐために、私が実際に使っている
**「店舗連携・在庫管理の仕組み」**を具体的に解説します。
失敗を知ってから仕組みを作る。
それが、現場を壊さずに工賃を上げる唯一の道です。
