福祉×物販の挑戦|利用者の工賃を上げたくてサビ管の私が始めたこと

稼ぐ福祉(物販導入)

はじめまして。
私は障害者就労支援施設でサービス管理責任者(サビ管)として働いています。

福祉の現場で長く働く中で、ずっと感じてきた課題があります。
それが「利用者の工賃がなかなか上がらない」という現実です。

工賃アップに向けて|利用者のためにサビ管の私が最初に考えたこと。

はじめに

「利用者さんの工賃を、少しでも上げたい」

サービス管理責任者として働く中で、何度も何度も頭に浮かんできた言葉です。
就労継続支援B型の現場では、利用者一人ひとりが真面目に、丁寧に作業に向き合っています。
それでも、月の工賃は数千円から1万円前後。
“頑張っても、なかなか結果に結びつかない”――そんな現実に、もどかしさを感じてきました。

このブログは、
「福祉の理想論」でも
「ビジネスで一発逆転」でもありません。

現場で悩み、失敗し、立ち止まりながら、
それでも利用者の工賃を上げるために、サビ管の立場で何ができるのかを考え続けた記録です。


「工賃を上げたい」と思った本当のきっかけ

工賃向上という言葉自体は、制度の中でもよく聞きます。
計画書にも、会議資料にも、当たり前のように出てきます。

ただ、現場にいるとこう感じることがありました。

  • 作業は増えているのに、工賃はほとんど変わらない
  • 職員は忙しくなり、余裕がなくなる
  • 利用者は「頑張っても意味がない」と感じ始める

このままでは、誰も報われないのではないか。

そんな違和感が、私の中で強くなっていきました。


工賃アップ=作業量を増やす、ではなかった

最初は私自身も、
「もっと作業を増やせばいい」
「もっと生産性を上げればいい」
と考えていました。

しかし実際には、

  • 作業量が増えるほどミスが増える
  • チェック作業が増えて職員が疲弊する
  • 利用者の自信が削られていく

という悪循環に陥りがちです。

工賃アップは、気合や根性では解決しない。
ここでようやく、その事実に向き合うことになりました。


「生産活動」を“売れる前提”で考え直す

そこで立ち止まって考えたのが、
「この作業は、誰に、どうやって届くのか?」
という視点です。

多くの生産活動は、「作ること」が目的になりがちです。
けれど、工賃を生むためには、

  • 売れる形になっているか
  • 価格に見合っているか
  • 販売までの導線があるか

といった視点が欠かせません。

ここで私は、これまで個人で取り組んできた
物販・ECの考え方を、少しずつ現場に当てはめて考え始めました。

もちろん、最初からうまくいったわけではありません。
むしろ、失敗と戸惑いの連続です。


サビ管として最初に整理した3つのこと

いきなり「売上」や「工賃」を追いかけるのではなく、
まずは次の3つを整理しました。

① 利用者にとっての「作業」とは何か

難しすぎないか。
失敗が続いて自信を失わないか。
「できた」と感じられるか。

② 職員の負担は現実的か

チェックやフォローが増えすぎていないか。
無理を前提にしていないか。

③ ミスは起きる前提で考えているか

「ミスをしない仕組み」ではなく、
「ミスが起きても崩れない設計」になっているか。

この3つを無視した工賃向上策は、
長く続かないと感じたからです。


このブログで記録していくこと

このブログでは、

  • 工賃アップに向けた試行錯誤
  • EC・物販を取り入れる中での失敗
  • 利用者や職員との葛藤
  • 「これは無理だった」という正直な話

も含めて、すべて書いていきます。

成功事例だけを並べるつもりはありません。
うまくいかなかった理由こそ、誰かのヒントになると信じているからです。

次の記事では、
EC作業をどのように「作業」として切り分け、工賃につなげようとしたのか
具体的な考え方を整理していきます。


おわりに

福祉とお金の話は、どうしても難しくなります。
ときには「それは福祉じゃない」と言われることもあります。

それでも私は、
利用者が「働いた結果」を実感できる環境をつくりたい
という思いで、この挑戦を続けています。

この記録が、
同じように悩んでいる支援者の方や、
現場で模索している誰かの参考になれば幸いです。

次に読んでほしい記事

この記事を読んだ方は、こちらも参考になります。

工賃アップに向けて|サビ管の私が最初に考えたこと
EC作業を作業として切り分け、工賃を発生させる方法
ミスやトラブルが続く場合の対処|現場を守る判断軸

現場で悩み続けるより、
一つずつ仕組みに落とし込むことが、工賃アップへの近道です。

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